Glauciene, living with acute hepatic porphyria
AHPの概要
欧米では、年間約5,000人が少なくとも1回以上のAHPによる発作を経験し、年間約 1,000 人が頻繁かつ重い発作に苦しんでいます。
AHPは性別や年齢に関係なく発症しますが、症例の多くは15歳から45歳までの女性となっています。AHP患者さんの約80%が女性、約20%が男性です。
最も一般的な症状として原因不明の激しい腹痛があり、AHPの発作を経験した人の90%以上に発生します。
AHPを抱えて生活している人たちは、正確な診断を受けるまでに平均で15年かかるとの報告もあります。
体内のAHP
AHPは、ヘムを生成する酵素のひとつに変異が起こることで引き起こされ、その結果としてALAS1(アミノレブリン酸合成酵素1)が過剰に産生されます。
AHPの患者さんは、このALAS1の増加により神経毒性を有する中間体であるδ-アミノレブリン酸(ALA)とポルフォビリノーゲン(PBG)が全身に蓄積されます。
ALAとPBGは神経細胞にとって有害であり、AHPの特徴である発作や慢性症状を引き起こすと考えられています。
これらの発作は、激しい腹痛、神経症状、筋力低下、皮膚症状を引き起こす可能性があります。**
Corp-JPN-00041 - May 2024